「保育士」は、1999年の児童福祉法施行令の改正により、名称が「保母」から変更され、2001年に国家資格となりました。
女性の社会進出が増加している昨今、保育に対するニーズが非常に高まっています。
待機児童問題解消のため保育所の増設は行われているものの、そこで働く保育士の不足は深刻な問題となりつつあります。
保育士の仕事に就く人が多くなれば、それはさらに女性の社会進出を後押しすることになるので、今はもっともニーズが高く重要な職業の一つといえるでしょう。
保育士資格は実務経験がなくても取得が可能で、一度合格した科目は3年間試験が免除になるという科目合格性をとっているため、他の仕事をしながらでも、2~3年計画で資格を取得することができます。

<保育士に向いている人>
保育士は、子供が好きなことはもちろんですが、絵を描くこと、歌を歌うこと、からだを動かすことが好きな人に向いている仕事です。
保育士試験にもそういう科目があります。

<保育士の活躍の場>
保育士資格を持つ人の活躍の場としては、保育所、児童養護施設、知的障害施設の他、カルチャースクール、デパートなどの複合施設で子供を一時預かるシステム等のニーズも増えています。
また、おもちゃメーカーや絵本出版社など働く際にもでも役に立つことがあります。
公立の保育園に就職するためには公務員試験に合格する必要がありますが、政府の施策もあって私立の保育施設が増加傾向にあるので、就職に苦労することはないでしょう。
延長保育のニーズも高まっているため、非常勤やパートの求人も多く、自分に適した働き方で働くことが可能です。
ただ、乳幼児を扱うケースも多くなることが予想され、仕事における責任の重さについては充分に考えておく必要があります。

 

【受験資格】
大学卒業(見込みも含む)、大学に2年以上在学かつ62単位取得以上、短大、高専、専修学校卒業(見込みも含む)以上

【試験日】
筆記:8月、実技:10月

【受験地】
全国各地

【試験内容】
筆記試験:
社会福祉、児童福祉、発達心理学、精神保健、小児保健、小児栄養、保育原理、教育原理、養護原理、保育実習理論

実技試験:
音楽演奏、絵画制作、絵本の朗読(言語)から2分野を選択

【受験料】
12,700円

【問い合せ先】
社団法人 全国保育士養成協議会