登録販売者は、ドラッグストアなどで扱われている一般医薬品のうち、第二類、第三類の販売をするのに必要な国家資格です。
2009年に新薬事法が施行されたことに伴って設置された資格です。

チェーン展開する大型ドラッグストアなどで一般医薬品の販売資格があるのは薬剤師だけでしたが、店舗の増加に伴って薬剤師が不足する事態になり、常時薬剤師が購入相談に応じる体制をとることが難しくなりました。
そこで、一般的な医薬品をアドバイスを受けて安全に服用できるようにするために新設されたのが登録販売者資格です。

登録販売者は第一類一般用医薬品の販売は認められていませんが、その他の一般的な医薬品について、正しい知識を持って積極的にアドバイスを行います。

コンビニやスーパーでも登録販売者を設置すれば一般医薬品の販売ができるようになるので、どこでも重宝される資格です。
受験資格として所定の教育機関の卒業や実務経験が要求されるので誰でもすぐに取得できる資格ではありませんが、ニーズが高いため、興味のある人は実務を積むなどして取得を目指すといいでしょう。

 

【受験資格】
1. 高等学校卒業した者で、1年間の実務経験者
2. 6年制薬学部又は旧4年制薬学部等の卒業者
3. 4年間の実務経験者
4. 上記の者と同等以上の知識経験があると都道府県知事が認めた者

【試験日】
年1~2回。各都道府県により異なります。

【受験地】
全国各地

【試験内容】
1.医薬品に共通する特性と基本的な知識
2.人体の働きと医薬品
3.主な医薬品とその作用
4.薬事関係法規・制度
5.医薬品の適正使用・安全対策

【受験料】
13,000~17,600円。各都道府県により異なります。

【問い合せ先】
各都道府県登録販売者試験担当課
厚生労働省 医薬食品局 医薬食品局総務課分室